インドのペットボトルの水の値段【第25話】インド行ったら人生変わった
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インドは、最低で、最低で×100、最高な国だった。これは人見知りがインドに行って人生が変わった話。
第25話「インドのペットボトルの水の値段」
1話目はこちら↓
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まず君に伝えたいことがある。
インドの水を飲むと死ぬぞ。
飲むと100%お腹をこわす。
なんか濾過システムとかが日本ほどちゃんとしていないらしい。
レストランの水を飲んでもダメだ。
フランス人のお姉さんが僕に教えてくれた。
レストランにペットボトルを持ち込んでも構わないから、
ちゃんとミネラルウォーターの水を常に飲めってさ。
だから、僕は毎日ミネラルウォーターを雑貨屋さんで買った。
確かにレストランに持ち込んでも誰も怒らなかった。
(まぁ高級店に入るときは店員に確認にした方が良いと思う。)
海外では水と安全はお金を出さないと手に入らないのさ。
インドにはkinley(キンリー)というペットボトルの水がある。
1Lくらいの大きさで20〜30ルピーくらいである。
つまり日本円で80円から100円くらいである。
インドにあるコカコーラの会社が作っているので味とか品質とか色々と安心である。
もしも僕がコカコーラ社の社長だとして、スティーブ・ジョブズに君はそのまま一生砂糖水を売り続ける人生でいいのか?と聞かれても、
はい、かまいません。
あと我々はミネラルウォーターも販売していますよ。と言い返したい。
そういや、たまにインドメーカーのペットボトルとかは新品なのに、封が空いている時がある。
これ、道に落ちてるペットポトルを拾って水道水をいれて販売してるんですか?みたいな商品もある。
インドではお釣りの金額や商品のチェックなど、クレーマーちっくに確認してもいいくらいだ。完全な状態の商品かくまなくチェックしよう。
僕は1ヶ月間の時間があったし、暇だったから街中の雑貨屋さんを回って商品の種類や値段を聞いた。
しおらしく、帽子をクシャリと握って胸にあて
自信なさげに商品を指差して1つ1つ聞いた。
3個以上聞いて、1つも商品を買わないのは失礼な気もするけれど、
あまりにも定価とかけ離れている値段を笑顔でいうような奴のお店では買う気が失せた。
僕が1番好きだった店は、50歳から60歳くらいの、ターバンを巻いた無口な店主の店だった。
そのオジサンは愛想が悪くて、
値段を聞くと、定価の値段をボソッと一言いうだけだった。
そこにしびれるぜ。
20店舗以上行ったけど、最初から定価を教えてくれるのはその店だけだった。
他のお店は、愛想は良いんだけど、全てわざと高い値段をあれやこれや理由をつけて説明してくる。
「今、品薄だから、」「ここは繁華街だから」だと。
きっとこの世界の全てのおしゃべりどもは詐欺師か詐欺師の卵なんだ。
この世界では無口な人の方が信用できる。
だって無口な人は、言葉で人を騙せないもの。
異国の地、インドでお気にいりのお店を見つけたあと、
僕はニューデリーの中央駅に行った。
駅に向かう途中、屋台のカレー屋に人だかりができていた。
30円くらいでカレーとチャパティーのプレートが出てきた。
その中の何人かがお金を払わずにチャパティーのおかわりを店主から貰っていた。
僕も欲しそうな顔をしてたら店主がタダでチャパティーをくれた。
けれど、横にいた小さな子供が「お代わりしたならお金を払え」「おかわりは有料だよ。」と言った。
僕が困った顔をしていると、店主がそれに気づいてその子供を軽く叱った。
するとその子供は笑顔ではにかんだ。
インドではいつも色々なことが起きる。
腹ごしらえを済ませて、インドの中央駅の中に入った。
明日、タージマハルのある街「アグラ」に行くために、列車のチケットを買うためだ。
昨日の夜中、読んだガイドブックによればここの駅には詐欺師がたくさんいて多くの観光客が悪徳旅行会社に連れて行かれるらしい。
確かに、多くの人が僕に声をかけてきた。
「こんにちは!」「アニョハセヨ!」「ニーハオ!」
東アジア人ならこの3つのどれかで反応するだろうという作戦だ。
「お兄さん、どこ行くの?」
「今日はチケット売り場は休みだよ」
色々な人に声をかけられたけど、ただ一点を見つめて全て無視してまっすぐ歩いた。
すると、インドの鉄道会社のチケット売り場に無事についた。
中は地元のインド人でごったがえしていて大変な賑わいだった。
僕は、英語でチケット購入表を記入してから長い列の最後尾に並んだ。
やっと僕の番がきて窓口の人に紙を渡すと、
性別か生年月日だかが抜けていて、抜けている部分をまた記入して最後尾に並ぶようにとそっけなく言われた。
僕はどこが抜けているか、部屋の隅っこの机で探した。
またあの長い列に並びなおすのはひどく億劫に感じた。
訂正箇所をゆっくりと探していると、
突然、、
やたら、おしゃべりなおばさんに声をかけられた。
「ねぇ、お兄さん」
「この列車チケット購入表は、どう記入すればいいのかしら?」
きっとこの人も詐欺師に違いないだろう。
つづく。。。
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