インドに行くと人生観変わる【第24話】インド人の口癖「As you like 」アズユーライク
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インドは、最低で、最低で×100、最高な国だった。
最低な場所だけどなぜか憎めないそんな場所。【第24話】
僕には、1つ疑問があった。
それは、インド人に値段を聞くと
「As you like」(お好きなように)と言うことだ。
雑貨屋に行っても、
みみかき屋に行っても、
宿屋に行っても、
「 いくらですか?」と聞くと、
最初に必ず「As you like」お好きなようにと言われる。
最初は意味が理解できなかったけど
インドに3日程いたから、だんだん意味が分かってきた。
「As you like 」というのは直訳で「お好きなように」だ。
だけど「君の好きな値段で売ってあげるよ。」という意味ではなくて、
「お前、ここら辺の物価の相場を知っているのか? 」
という意味だ。
「知っているなら、言ってみろよ」という
インド人からの「挑戦状」だ。
この挑戦状には、主に3つのパターンが存在する。
それを今から説明する。
例えば、通常500mlペットボトルの「ミネラルウォーター」が10ルピー〜20ルピーで売っていたとする。
日本円で考えると20円とか40円くらいだから、めちゃくちゃ安い。
もし全く物価を知らない外国人が、As you likeと聞かれた後に、
「500mlの水のペットボトルは80円とか100円くらいかな?」と思って、「40ルピーとか50ルピーですか?」と聞くと、
彼らは
「そうだよ。」とか、「本当はそうだけど、30ルピーで良いよ。」的なことを言って、お得感を演出してくる。(本当は10ルピーだから20ルピーの儲け)
これはインド人の「大勝ちパターン」だ。
次に、
もし、物価を結構知っている外国人が
「10ルピーとか20ルピーですか?」と聞くと、
普通はそうだけど、ここは「繁華街」だからとか、「砂漠地帯」だからと理由を付けて
、
「12ルピーです。」とか「22ルピーです」と言ってくる。
大体の外国人は、もう2円とか4円くらいであれば気にしない人が多いから、ここで妥協してしまう。(インド人の2ルピーの儲け)
特に欧米人はチップ文化などもあって、アジア人よりも金額に対して大らかな人が多いと思う。
これはインド人の「小勝ちパターン」だ。
そして最後、
物価を知りすぎていて、わざと、
「1ルピーとか、5ルピーですか? 」と、とんでもなく安い値段を言うと、
「お前、頭おかしいのか?」
「Are you crazy?」
「そんな値段では、どこも売ってねぇから!」
「他の店で確認してみろ!あほ!」
と怒られる。。。
いやさ、、、君が僕に、「As you like」って言ったんだよ。。。
てか、他の店で聞いても、きっとそのお店でも「As you like 」と言われるよ。。泣
これはインド人との「引き分けパターン」である。(売買不成立のため)
気持ち的には、インド人に怒られてテンションが下がるから負けに等しい。(喉も乾きも改善できず)
つまりこれは、インド人が必ず勝つように仕組まれたゲームなのだ。
ぼくは今日からこれをクレイジープライスゲームと呼ぶことにする。
唯一、勝ちパターンがあるとしたら、12ルピーとか22ルピーと言われた時に、そっかぁ「じゃあ別のお店見てみるよ」とか「また後で来るよ」的なことを爽やかに言うと、
帰り際に、「ちょっと待って、じゃあ10ルピーで良いよ。」と言ってくる場合がある。
けれどこれにもリスクがあって、言ってこない場合や、本当に場所によって値段が高いことがあったりする。
根気のいる作業だ。
それでも、僕は、
これからのインドの旅行で、少しでも騙されないようにするために、
少しでも交渉で優位を保てるように、
ニューデリー中の雑貨店で、商品の値段を調査することにした。
ガイドブックに、大まかに書かれているのだけど、実際の値段と違うことが結構ある。
だから、「足と根性で情報を集めた。」
恥と外聞もなく情報を集めた
その結果、もう70回以上は「As you like」と言われた。
途中、、「As you like」というニューシングルを録音して、リリースしようかとも思った。
その成果を、次回ここに記すとしよう。
続きを読みたいですか?
それはあなたの「As you like 」
つづく。