人見知りがインド行ったら人生変わった【第9話インド人は嘘つかない】
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インドは、最低で、最低で×100、最高な国だった。これは人見知りがインドに行って人生が変わった話。
少年と別れて、2日目の朝が始まった。
僕は自分の泊まったホテル(ツチノコホテル)で「地図はもういいですから、最寄駅に行くにはどうすれば良いですか?」と聞いた。
すると受付のオジサンは「この近くに駅はないよ。」と言った。
「それはおかしい!だって、昨日電車に乗りましたから。」と僕は言った。
「あぁ、そうじゃった、そうじゃった。あるにはあるぞ。」
「けれど、今日は日曜日で、電車は休みだよ。」とインド人は言った。
「本当か〜??てめぇ〜!嘘だったらタダじゃおかねぇぞ!」と僕は心の中で叫んだ。
てか、何で最初に「最寄駅は無い。」って言ったんだよ!
「とりあえず、その駅の場所を教えて下さい。」と僕は言った。
「確か駅はあっちだったよ、俺は忙しいから、もうお前はどこかに行け。」とインド人のオジサンは答えた。
「お前、完全に暇だろ!」笑
仕事してくれよ。
けれど僕はあきらめて、自分で歩いて駅を探すことにした。「たとえ今日、駅が休みだったとしても、場所だけ確認して明日利用しよう。」と僕は考えた。
昨日と違って、外は太陽が眩しくて明るかった。
暑い。暑い。あちぃぃぃ。
体感温度は40°くらいに感じた。長袖をきている方が逆に涼しかった。
駅を探して歩いている途中、両腕の無い人が、口に透明のカップを加えてこちらに近づいてきた。
どうやら「この、コップに小銭を入れろ」ということらしい。
「ノーマネーでフィニッシュです。」と僕は「マネーの虎」の吉田栄作ばりに答えたけれど、
彼はインドの虎だった。小泉「狂虎」だった。
もうね、、「キョンキョン」って呼んであげる。
彼は、10分間くらい僕を追いかけてきた。まるで観客を威嚇する「タイガージェットシン」のような迫力だった。暴力とかそういうのはなかった。
何とか、彼を振り払うと、目の前には昨日使った電車の駅がやっと現れた。
昨日は、三輪車タクシーを使ったり、グルグル歩いて、さまよったけれど、電車の駅は僕のホテルから案外近い場所にあった。
「とうとう、見つけた。」
「一応、駅の中まで行ってみよう。」と、20m先にある電車の駅を目指して歩いていると、目の前にいた「歯のないインド人」が僕の顔を指差して叫んだ。
「Station is over there 」(駅はあっちだ!)
「いや、何でだよ!」笑
駅は、僕の目の前に見えているんだよ。
てか、何も言ってないのに、何で僕が駅に行きたいことが分かったんだよ。
「お前は、超能力者なのか?サイババなのか!?」
僕は、そのありがたいサイババ様のお言葉を無視して、駅の中に入った。
日曜日だけど、駅は普通に営業していた。
ホテルを出て、1分経たずに5人以上に話しかけられた。
ありとあらゆるインド人が観光客を騙そうとしている。
時には、意味のない嘘も平気でつく。
「インド人なんて、全員嘘つきだ。」
僕は笑いながら、絶望した。
つづく。。。