天竺とガンダーラの違い。西遊記で三蔵法師が目指した場所はどこなのか?
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天竺とガンダーラの違いを解説します。
なんか遠くにあって、ありがたそうな場所だけど、イマイチよく分からない「天竺」と「ガンダーラ」の違いについて解説します。
天竺とはどこか?(何か?)
天竺とはインド全体を指す言葉です。
物語「西遊記」では三蔵法師というとても偉いお坊さんが、仲間と一緒にありがたいお経を取りに、中国から旅に出ます。その目的地が天竺です。
三蔵法師はインド中を周りながら修行しました。そしてインドから多くの経典を中国に持ち帰ったと言われています。
なぜ、インドに向かったのかと言うと、ブッダが生まれた国がインドであり、仏教の生まれた地がインドであるからです。
インドには仏教四大聖地である、「ルンビニ」「ブッタガヤ」「サールナート」「クシナガラ」などがあります。
それと天竺は、「どこか遠い異国の地」と言う意味もあります。
例えばオランダから持ち込まれた「ダリア」という花は、日本名で「天竺牡丹」と呼びます。これはインド産というよりも、どこか異国の地から持ち込まれた牡丹というニュアンスで使われています。
ガンダーラとはどこか?(何か?)
ガンダーラとは、
古代インドの北西部にあった王国を指す言葉です。
このガンダーラという王国は、インドの北西部に位置していました。地理的要因もあってか、東洋と西洋の文化が交わり、美術や彫刻など、豊かな文化が栄えた都市であったと言われています。
ゴダイゴの名曲「ガンダーラ」の歌詞の中で、「ガンダーラ」は「どこかにあるユートピア」や、"They say it was in India"だと歌われています。
まとめ
「天竺」は仏教の母国インドをさす言葉。もしくはどこか遠い異国の地をさす言葉。
「ガンダーラ」は古代インドにあった、ひとつの都市をさす言葉です。
「おまけ」天竺鼠とは何か?
天竺繋がりでいうと、天竺鼠という言葉があります。
仏教的にとてもありがたそうな響きの名前で、ブッダの使いのような感じもする名前の天竺鼠ですが、
「天竺鼠」とはモルモットのことを指します。(または南米原産のテンジクネズミ科のネズミ)
この天竺鼠という言葉も、天竺牡丹と同じようにインドからきた鼠というニュアンスではなく、どこか遠くの異国の地から来た鼠として「天竺鼠」と名付けられました。
「天竺」には「インド」という意味と「どこか遠くの異国の地」という2つの意味があることに注意が必要です。
最後までお読み頂きありがとうございました。