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人見知りがインド行ったら人生変わった【第22話】響けシタール!届けビートルズ!

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またこの街(ニューデリー)で目覚めた。

 

 

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窓から入る風は、近くに牛がいることを教えてくれた。

 

 

昨日は、「エア・インディア」でリコンファームをする為に歩きまわった。

 

 

悪い出会いも、、そして良い出会いもあった。

 

 

けれど、昨日は作業に終われた日でもあった。

 

 

 

ただ、「帰りの便にも乗りますよ。 」と航空会社に伝えただけの日。

 

 

日本だったら、電話1本で終わることに12時間はかけた。

 

 

区役所の住所変更でもそんなにかかりはしないであろう。

 

 

 

今日、僕は初めてインドの観光地に、目玉スポットに出かけるとしよう。

 

 

だってせっかくインドに来たのだから。

 

 

 

僕が、ニューデリーで1番行きたい観光スポット、、

 

 

それは「リキラームだ!」

 

 

 

 君は知っているかい?

 

 

あの伝説のロックバンド「The Beatles」がインドでヨガの特訓をしていたことを。

 

 

 

ビートルズの曲作りにインドの楽器「シタールを使ったことを。

 

 

シタールとは、、インドのギターみたいな弦楽器です。)

(日本の三味線とかお琴に似てなくもない。)

 

 

The Beatlesの魅力はアメリカの黒人音楽をとりいれたり、日本の松尾芭蕉の俳句を取り入れたり、インドの古典音楽をにとりいれたり、

 

 

色々と変化していった様が個人的には好きなところだ。

 

 

人によっては、初期のビートルズ以外認めない人もいるけどさ。

 

 

 

そんな奴は絶対に、

 

 

アルバム「ラバーソウル」とか「リボルバー」をまともに聞いたことがないにわか野郎さ。

 

 

 

僕は、「リキラーム(Rihi Ram)」という有名な楽器屋さんに行くことにした。

 

 

ここはインドの楽器シタールの超有名店で、 

 

 

ビートルズ」のジョージ・ハリスンシタールを買った場所なんだ。

 

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因みに、君はラヴィ・シャンカルを知っているかい?

 

 

「ラヴィ・シャンカル」はアメリカのグラミー賞を受賞したこともある「ノラ・ジョーンズ」の父親で、ジョージ・ハリスンシタールの師匠なんだ。

 

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とにかく、

 

 

世界で最も素晴らしい楽器屋の1つが、

 

 

ニューデリーの「リキ・ラーム」というわけさ。

 

 

けれど、1つ問題がある。

 

 

楽器店「リキラーム」の場所は、

 

 

「悪の巣窟コンノートプレイス」に存在する。

 

 

 昨日、僕はコンノートプレイスのチンピラに絡まれたのがトラウマだった。

 

 

jalapeno31.hatenablog.com

 

 

 

昨日、「KILL YOU」と言った若者達(コンノートプレイス紅蓮隊)にまた今日もあったらどうしようか。

 

 

怖い 

 

 

けれど、

 

 

またコンノートプレイスにいこう。

 

 

 

虎穴に入らずんば虎子を得ず。 

 

 

コンノートプレイスに入らずんばシタールを得ず。

 

 

僕は電車に乗って、コンノートプレイスに再度向かった。

 

 

やっぱりいつものように、僕はもうかれこれ7人以上のインド人に出会って話しかけられていた。

 

 

「耳かきチャンピオン」と出会った「ニューデリーのセントラルパーク」を抜けて、

 

 

 

慣れたように飄々と歩いた。

 

 

すると、けっこうすんなり目的地に着いた。

 

 

リキラームは長方形の、割と小さなお店だった。

 

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大人が4人くらいしか並べないスペースに、眼光鋭い警備員がいた。

 

 

「リキラーム」は超高級店である。

 

 

 インド人の大卒の初任給はだいたい4万円くらいらしいけど、

 

 

シタールが最低でも1本10万円以上くらいで販売されている。

 

 

 

僕が行った時、現地のインド人のお客さんはいなかった。

 

 

客は、白人男性と僕の2人だけだった。

 

 

その白人はシタールを1本買ったようで、とても笑顔だった。

 

 

なんかエリック・クラプトンに似ているような気がした。

 

 

 

僕はなんでここに来たのだろうと、ふと我にかえってしまった。 

 

 

シタールを買う予算はないし、

 

 

シタールというのは琴みたいにバカでかいから、これからまだバックパッカーの旅をする身には、運ぼうとするには重いし邪魔すぎる。

 

 

 

まぁ、壁に貼られた ジョージハリスンの写真が見れただけで良しとしよう。

 

 

「ありがとう!リキラーム!」

 

 

「さようなら!また会う日まで!」

 

 

 

と、思った次の瞬間、、

 

 

クラプトンに似た白人が、シタールの演奏を始めた。

 

 

 

「ビユウィーーーーン」

 

 

 

響けシタール

 

 

おいおい、、お願いだから、、

 

 

お願いだから、、、

 

 

「Norweigian wood」の間奏だけは弾かないでくれよ。

 

 

その曲、、、

 

 

僕は大好きなんだよ。

 

 

あんた、、シタールの演奏最高に上手いよ!

 

 

僕は思わず、「ブラボー!!」と叫んだ。

 

 

ブラボーがいまだに何語かはわからないけど、クラプトンにも意味が伝わったようで、

 

 

彼は軽く会釈した。

 

 

 

決めた!! 

  

 

僕、、ここでシタール買うよ。

 

 

 

予算とか、、携帯性なんて知ったもんか!

 

 

僕、、ここでシタール買う!!

 

 

お店の人に聞いた。

 

 

1番安いシタールはありますか?

 

 

彼は言った、「あいにく今は店頭に出てる分しか、、、」

 

 

じゃあ、シタールでもなくて良いです。

 

 

「何か僕でも買えるものはありませんか?」

 

 

すると、

 

 

 「CDならあります。」とおじさんは答えた。

 

 

なんか、お店の関係者が演奏して録音したCDがあるらしい。

 

 

「いくらですか?」と僕は聞いた。

 

 

「通常1500ルピーだけど、1000ルピーでいいよ。」とお店の人は言った。

 

 

 うーーん。これがなんとも絶妙な値段である。

 

 

当時のお金は、1ルピー2円くらいで、

 

 

元値が1500ルピーだとすると、日本円で3000円くらいだから、CDのアルバムの金額としては妥当な気がする。

 

 

しかし、ホテルが500ルピーくらいで泊まれるのに、CDが1枚1500ルピーは高い気がする。けれど、このお店は高級店だし。

 

 

僕は少し迷ってしまった。

 

 

けれど、当然買うことにした。このCDは最高の思い出のCDになると確信していた。

 

 

 

ちょうど、インド人の店員さんが「どうしますか?買いますか?」と聞いてきたので、

 

 

僕は、「OK!プリーズ!」と大きめの声でインド人の店員さんに言った。

 

 

するとインド人の店員さんは

 

 

「えっ!?本当に!?」みたいな顔をして店の奥に引っ込んでしまった。

 

 

なんか、あせっているような顔をしていた。

 

 

 

なぜだ。もしかしたら在庫がないのか?

 

 

この流れでそんなことありえるか? 

 

 

「どうか在庫よあってくれ。」 

 

 

すると、店員さんが戻ってきた。

 

 

「All Right !!」

 

 

「300ルピーでいいよ」と言った。

 

 

 

なぜだ!?

 

 

なんで1000ルピーじゃなくて300でいいんだ?

 

 

そして、僕はひらめいた。

 

 

この店員さんは、僕の

 

 

「オーケー!プリーズ!!」を、

 

 

「オーケー!スリー!!」と聞き間違えたんだ!

 

 

Please≒Three 

プリー≒スリー

 

 

 

こうして、僕は元値1500ルピーのCDを300ルピーで手に入れた。

 

 

5分の1の値段まで、誰が値切れますか??

 

 

なんだか僕は恥ずかしかった。

 

 

 

 最後に1つ言いたいことは、、

 

 

このお店は、旅行者を騙すなんて気持ちこれっぽっちも持っていなかった。

 

 

本当にみんな良いひとでフレンドリーだった。

 

 

お店としては、CDなんかはおまけ程度で宣伝のために無理いって安くしてくれたんだ思う。

 

 

そのCDは今でも僕の宝ものだ。

 

 

いつか、きっとまたインドに行くことがあったら、

 

 

 

頑張って貯めたお金で、あの立派なシタールを買おう。

 

 

そして、店舗や、街中で1曲くらい弾いてみよう。

 

 

それが誰かの耳に届くといいなぁ。

 

 

 

僕はリキラームをあとにした。

 

 

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つづく。。。

 

 

 

 

 

 

 

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