サルも木からブログ

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おばちゃんが嫌い【第26話】インド行ったら人生変わった。

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前回の続き

 

jalapeno31.hatenablog.com

 

jalapeno31.hatenablog.com

 

 

 

僕は、おばちゃんが世界で1番嫌いなんだな。

 

おしゃべりなおばちゃんは特にね。

 

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あいつらは自分で物事を考えられないんだな。

 

例えば、

 

 

テレビで野球の試合がやっていたとして、

 

 

テレビ画面の右端に、アメリカ対日本12年ぶりに決勝で激突。みたいな文字が書かれていて、

 

 

固唾を飲んで真剣に試合を観てる時にこんなことを言い始めるんだよ。

 

 

「ねぇねぇ、今どことどこが試合してるの?」ってさ。

 

 

「日本以外にも野球チームってあるの?」ってさ。

 

 

あれには、まいったね。

 

 

「ねぇねぇ、オタクの旦那さん浮気してるって聞いたけど本当?」って妻に直接聞くぐらい最低な質問だと僕は思うよ。

 

 

インドにきて、僕が寝台列車のチケットを予約しようとしていると突然、、、

 

 

僕はおばちゃんに質問されたんだな。

 

 

ねぇねぇ、この列車の申し込み用紙はどう記入すればいいの?

 

 

これには参ったよ。

 

 

おばちゃんの申し込み用紙は全くの白紙なんだからさ。

 

 

義務教育が終わって、自分の意思でインドに来たのなら、

 

 

 

最低限の英語は理解していないとダメだと思うよ。

 

全部、英語で書かれていても、自分で読まないとダメだよ。

 

最低限、departure  とか destination くらい理解してないやつなんか飛行機に乗っちゃダメだよ。

 

 

 

けれど、

 

 

僕は慈悲深いやつなんでね。

 

 

 

この英語の話せない哀れな日本人のおばちゃんのチケットを一緒に記入してあげたってわけさ。

 

 

あぁ、僕は本当になんて慈悲深い男なんだろう。

 

 

 

おばちゃんの後ろに、僕より歳上のマッチョな男もいたな。

 

 

このマッチョ野郎も、単語学習帳ではなくて、ダンベルばかり持っていたのだろう。

 

 

きっと、ダンベルの重さのポンドとかキロも読めないんじゃないのか?

 

 

情け無いやつだ。

 

 

しょうがない。お前の分も僕が翻訳してやるよ。

 

 

というかこのおばちゃんは、なんて節操のないやつなんだ。

 

 

このマッチョ野郎とか、僕とか

 

 

ありとあらゆる日本人に片っ端から声をかけているに違いない。

 

 

そんなに日本人と話したいのなら、インドになんか来ないで、ずっと日本にでもいたらいいのに。

 

 

 

とにかく僕は、ボランティア活動をして、

 

 

この情け無い大人2人分と、僕のチケット1人分を窓口で買ったって訳さ。

 

 

時間や行先はもちろん別々さ、だってここからずっとこんなやつらの子守をするのはまっぴらごめんだからね。

 

 

 

チケットを購入した後、

 

 

さらに驚いたことがあったんだよ。

 

 

おばちゃんは僕にこう言ったんだよ。

 

 

 

ねぇねぇ、私、、今夜泊まる宿がないの。

 

 

一緒に宿を予約しに行かない?

 

 

こいつの面の皮は大したもんさ。きっとブルドッグとかヒグマくらいかもね。

 

僕だったらそんなセリフ恥ずかしくて人前で言えないよ。

 

 

けれど、僕は慈悲深いんでね。

 

 

おばちゃんが仮にインドのニューデリーで野宿することになって、

 

 

万が一インド人に襲われたり、身包み剥がされたりでもしたら、胸くそわるいったらありゃしないだろ。

 

 

だからさ、

 

一緒に宿を探してやることに、したんだな。

 

 

おばちゃんは笑顔で僕の顔を覗き込みながら、

 

 

 

こう言ったんだな。

 

 

ねぇ、モンキーキックくんは何でインドに来たの?

 

 

僕は、その答えに上手く答えられなかったんだな。

 

 

なんかなぜインドに来たのか自分でも分からなくなってしまってたんだな。

 

 

僕が答える前に

 

 

おばちゃんは自分の話をしだした。

 

 

そもそも、僕の答えに興味があるのかさえ怪しいもんだな。

 

 

私はね、、

 

 

おばちゃんは言った。

 

 

 

私はねやっと子育てが終わったからインドに来たの。

 

 

1人娘がいて、数年前に大学を卒業して今は社会人になったんだ。

 

 

少し深刻そうな顔でそんな話を、インドの道端で話し始めたんだな。

 

 

つづく。。。