栄光への架け橋【インド行ったら人生変わった】
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人見知りがインド行ったら人生変わった話。
インドの旅2日目の朝
僕は部屋に入ってくる太陽の光で目を覚ました。
昨日どんなに嫌なことがあったって、明けない夜はない。
「今日はなんて気持ちのいい朝なんだろう。」と思いながら、昨晩ベッドの横に脱ぎ捨てた、お気に入りの白いアディダスの靴に目をやった。
「う、嘘だろ!!」と僕はつぶやいた。
「ブルータス、、お前もか、、、」
「靴に、ウ○コついてるやんけ!泣」
昨日は暗闇を歩いていたから、気がつかなかったけど「ぬっとりとした奴が、、***自主規制***」
部屋が暑い。。そして臭い。。最低な一日の始まりだった。
いや、けどさ、
これは逆に「ワイには運がついているんや!」「今日はこれから良い日になるんやでぇ〜!」と関西弁を無理やり使って自分を鼓舞した。
朝一番、まずは、泊まったホテルのフロントに行った。
「周辺地図をください!」と僕は言った。
昨日散々迷ったから、僕はここら辺の情報を把握する必要があった。
すると、フロントのインド人は「まず、お前のパスポートを出せ。」と言った。
昨日の深夜にチェックインした時は、ホテルの予約票を渡しただけで部屋に通してくれたけれど、本当は本人確認の為に旅行者のパスポートが必要らしい。
「チェックインの時に言ってくれよ。」とも思ったけれど、「昨日は夜遅かったし、今日に後回ししてくれたのかもな」とも思った。
僕は、東急ハンズの旅行コーナーで買った「ハラマキ型のウエストポーチ」から、パスポートを用心深く手に取り、受付のオジサンにそっと渡した。
海外では、「パスポート」というものは自分の命の次くらいに大事なものだ。
必死に守らなければならない。
すると、
その受付のオジサンは、僕の「パスポート」を受付の横にいた少年に、
ヒョイっと投げた。
その放物線があまりにも綺麗だったから、
「僕のパスポートが描く放物線は、栄光への架け橋だ!」と、僕はスポーツの実況中継のように大声で叫んだ。(頭の中で、、)
僕のパスポートは、空中で2回ひねりを加えて、少年の手の平に寸分の狂いも無く着地を決めた。
っと同時に、、、
その少年は、僕のパスポートを手に持ってホテルの外に走っていった。
少年と僕のパスポートはどこかに消えた。。。
ぼくは、頭を3回ひねって、悶絶しながらその場でジャンプした。
武器よ、さらば。
パスポートよ、さらば。
僕は、命の次に大切なパスポートを失ってしまった。。
僕が見た放物線は、絶望への架け橋のようだった。
つづく。。。